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日本のクラフツマンシップを、
世界に。

歴代のピクチャーレールの金具。

タキヤのプロダクトには長年培ってきた職人技が生きています。
世界中の美術館のさまざまな要望に応えながら、技を磨きあげてきました。

金物ひとすじに、もうすぐ1世紀。

タキヤの創業は、1923(大正12)年。中村多喜彌商店という屋号の建築用金物問屋として大阪で産声をあげました。
昭和初期にはカーテンレールを主力に海外まで販路を拡大。
戦後はノンスリップ(階段すべり止め)を開発し、製造・販売。
1950(昭和25)年、法人に改組して、株式会社中村多喜彌商店を設立。
問屋からメーカーへと生まれ変わりました。

さまざまな展示金具が開発され、進化してきた。
これまでのカタログ群。

世界で初めてピクチャーレールを考案。

1975(昭和50)年、国立西洋美術館の新館建設が決まった時に、設計を担当していた建築家の前川國男氏から「シンプルで、丈夫で、見えない」絵画専用の金具が欲しいという依頼を受けます。絵画専用掛具はどこにもなく、試行錯誤を繰り返しながら、ようやく完成。

1979(昭和54)年、西洋美術館新館にタキヤの絵画展示レール・ハンガーシステムが導入されました。翌年、タキヤはこのシステムを「ピクチャーレール」と呼び、商品名を「コレダーライン」「ピクチャーハンギングシステム」として販売を開始。

これを機に国内各地の美術館・博物館でつぎつぎにタキヤのピクチャーレールが採用されていきました。

美しさと強さ、扱いやすさを誇るピクチャーレール。

世界の美術館のスタンダードへ。

1990(平成2)年、ベルギーにブリュッセル事務所を開設。
この年にベルギー王立美術館にタキヤ製品を納入。これが展示金具の世界進出の第一歩となりました。

1993(平成5)年にはアムステルダム国立美術館(オランダ)がコレダ―ラインを採用。

2001(平成13)年に社名をタキヤに変更すると、TAKIYAの名はヨーロッパ各地の美術館学芸員に口コミで広がり、2002(平成14)年のスペイン国立プラド美術館をはじめ、名だたる美術館が続々とTAKIYAを採用、それぞれの美術館用のオリジナル開発も進みました。

2004(平成16)年にヨーロッパ事務所をアムステルダムに移転、さらに2007(平成19)年にはアメリカ事務所を開設しました。
建築界の巨匠、レンゾ・ピアノが設計したキンベル美術館の新館では展示金具を共同開発。さらにメトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館、ボストン美術館など、アメリカでもTAKIYAの導入が進みました。

現在では、タキヤの製品は世界39か国の美術館・博物館に納入されています。

世界の名画を支えるタキヤ製品。

文化遺産を後世に。

創業から約1世紀。そして美術品専用の金具を製造して40年。
今日ではTAKIYAの製品は世界の美術館・博物館のスタンダードになりました。
「文化遺産を後世に」というタキヤの理念は、これからも変わることがありません。
世界の至宝を大切に支え続けていきます。

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