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コレダーラインの取扱い方法

① 推奨荷重について

推奨荷重とは
当社テストの結果、破断(破損)荷重の3分の1を推奨荷重と定めています。
それは、不慮の出来事(作業中の事故・地震などの災害による事故など)から大切な作品を守るためのものです。

展示方法をお守りいただくことの大切さ
レール強度、フック、ワイヤ各1個(本)の推奨荷重が50kgであれば、100kgの作品を2本のワイヤで吊ることが可能だと考えられます。
しかし、展示作業中、片方の作業者が手を滑らせたり、片方を先に吊りもう一方を後で吊ったりした場合、片側のワイヤに全荷重がかかることが十分考えられます。
これらのことを考慮し、2本吊りの場合でもワイヤ1本で支えられる重量を推奨荷重としてお守り下さい。
通常時の力の加わり方

レール強度、フック、ワイヤ各1個(本)にかかる力は、50kgの2分の1の25kgです。ただし、これは、正常な状態のときの力のかかり方です。
地震などの揺れにより、作品が揺れた場合の力の加わり方

レール強度、フック、ワイヤ各1個(本)にかかる力に偏りが発生するため、一方には、50kgの2分の1の25kg以上の力が加わることになります。
何らかのトラブルにより、ワイヤーが一点だけになった場合の力の加わり方

レール強度、フック、ワイヤ各1個(本)にかかる力は、50kgとなります。

② 理想的な展示方法

複数の額縁展示について
展示間隔は額縁の大きさや上下の位置にも大きく左右されます。
また地震などの揺れなども考慮し、作品同士の衝突を防ぐため、十分な間隔をおいて展示して下さい。
当社の目安として額縁同士の間隔を1m以上あけて展示することをお奨めいたします。

また、作品点数についてはレールの長さにもよりますが、レールの取付けピッチ(レールをネジで固定している間隔)を参考に作品同士の間隔を考慮した上で固定ネジの真上付近に展示できる範囲の点数が理想的です。

③ フック・ランナーの取扱い方法

フック・ランナーはレールにあわせて数タイプあります。
各機能をご理解の上、適切なものをお選びください。

プッシュ固定式
ピクチャーレールの溝にそってフックを挿入し押し込みながら90°回転させレール内へ落し込みます。ローレット部に内蔵されたバネにより固定されます。最後にフックが回らないか確認してください。

適用フック
・Aフリーフック(70kg)・Aワンタッチフック(70kg)

ピクチャーレールの溝にそってフックを挿入し少し押し込みながら90°回転させます。フック上部のパッキンによりレールに支持されます。最後にフックが回らないか確認してください

適用フック
・CAフック(30kg)・CAワンタッチフック(30kg)・ミニワンタッチAフック(15kg)・ミニAフック(15kg)・G2フック(8kg)


プッシュ締込式
フックのローレットネジをゆるめ、ピクチャーレールの溝にそってフックを挿入し押し込みながら90°回転させレール内へ落し込みます。ローレット部に内蔵されたバネにより固定されます。さらにローレットネジを締めピクチャーレールに完全固定させます。最後にフックが回らないか確認してください。

適用フック
・Hフリーフック(100kg)・セフティHハンガーセット(100kg)・Mフリーフック(50kg)・Mワンタッチフック(50kg)


引掛式
フックをピクチャーレールの溝にそって挿入し90°回転させ定着させます。

適用フック
・Lフリーフック(100kg)・セフティLハンガーセット(100kg)・Dフリーフック(70kg)・Dワンタッチフック(70kg)・Iフリーフック(70kg)・Iワンタッチフック(70kg)・Jフリーフック(70kg)・Jワンタッチフック(70kg)・CBフック(30kg)・ミニDフリーフック(25kg)・ミニワンタッチBフック(15kg)・ミニDハンガーセット(15kg)・セフティミニDハンガーセット(15kg)


ランナー式
開口蓋をランナーレールからはずし、挿入口を開けます。ランナーは挿入口から出し入れします。ランナー挿入後は開口蓋を取付け、挿入口を閉じます。開口蓋はしっかりとレールに固定させてください。
※J-1、J-2ランナーレールの挿入口は、丸型の開口蓋(ネジ式)を緩めそのままレール溝に沿ってスライドさせることにより開口します。

適用フック
・Aフリーランナー(70kg)・Aワンタッチランナー(70kg)・ABフリーランナー(70kg) ・ABワンタッチランナー(70kg)・Jフリーランナー(70kg) ・Jワンタッチランナー(70kg)・MSフリーランナー(50kg)・MSワンタッチランナー(50kg)


スライド式
ピクチャーレール端部からフックを挿入しスライドさせ位置を決めます。
※H-1ランナーレールの挿入口は丸型の開口蓋(バネ式)を下方へ引きレールに沿ってスライドさせる事により開口します。

適用フック
・Hスライドフック(100kg)・セフティHスライドハンガーセット(100kg)・KAフック(10kg)・KBフック(10kg)・G2スライドフック(8kg)

④ ハンガーセットの取扱い方法

ハンガーセットは、フック・ランナーにあわせて数タイプあります。各機能をご理解の上、適切なものをお選びください。

ハンガーセットAのフックとの連結方法
フックまたはランナーのフック部にハンガーセットAのワイヤループ部を引っ掛けます。
※脱落防止にワイヤーループ固定用のセフティストッパーSL4・SL5(別売り)の装着をお奨めいたします。

適用フック
・Hフリーフック(100kg)・フリーフック(100kg)・Aフリーフック(70kg)・Aフリーランナー(70kg)・ABフリーランナー(70kg)・Dフリーフック(70kg)・ミニフリーフック(25kg)・Iフリーフック(70kg)・フリーフック(70kg)・フリーランナー(70kg)・Mフリーフック(50kg)・MSフリーランナー(50kg)・CAフック(30kg)・CBフック(30kg)・ミニAフック(20kg)・KAフック(10kg)・フック(10kg)・フック(8kg)・スライドフック(8kg)


ハンガーセットBのフックとの連結方法
ワンタッチフック先端部のピンにハンガーセットBのワイヤを差し込むと、ワイヤはロックされます。

[ワイヤの取付け]
ワンタッチフック先端部のピンの挿入口へピンの押し上げずにフック頭部よりワイヤが抜け出るまで差し込んで下さい。但しABワンタッチランナーとJワンタッチフック・Jワンタッチライナーはワイヤがフックの奥に当たるまで強く差し込んで下さい。

[ワイヤの取り外し]
ワンタッチフック先端部のピンを押し上げながらワイヤを引くと取り外せます。

適用フック
[ワイヤφ1.2mm]
・ミニワンタッチAフック(20kg)・ミニワンタッチBフック(20kg)
[ワイヤφ1.5mm]
・CAワンタッチフック(30kg)
[ワイヤφ2.0mm]
・Mワンタッチフック(50kg)・MSワンタッチランナー(50kg)
[ワイヤφ2.5mm]
・Aワンタッチフック(70kg)・Aワンタッチランナー(70kg)・ABワンタッチランナー(70kg)・Dワンタッチフック(70kg)・Iワンタッチフック(70kg)・ワンタッチフック(70kg)・ワンタッチランナー(70kg)

⑤ ハンガーの高さ調整方法

ハンガーのキャップピンをゆるめフック部から出たワイヤを持ち、もう一方でキャップピンを押しながらハンガーの位置を調節します。ハンガーはキャップピンを離すとロックされます。
※下記ハンガーについては、ハンガーの位置が決まればキャップピンを締め付けてください。

適用フック
・Rハンガー・セフティーRハンガー・セフティーHハンガーセット・セフティーHスライドハンガーセット・セフティーLハンガーセット・Nハンガー・セフティーNハンガー・Sミニハンガー・セフティーSミニハンガー・ミニハンガー・セフティーミニハンガー

⑥ レールの曲げ加工について

レールのアール加工については可能ですが、素材等により条件が異なります。
お問い合わせフォーム よりお問合わせいただきますよう、お願いいたします。
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